山ギア

【登山ザック】女性はレディースモデルを買うべき?登山歴10年以上の私が愛用してきたザックを紹介します!

登山において”三種の神器”と呼べるギアの一つに登山ザックがあります。リュックサックのことですね。

各アウトドアメーカーから様々なザックが展開されていて、「このザック可愛い!」「このカラー好き!」とつい見た目重視になってしまいますよね!(私だけ?)

だって、やっぱり形から入りたいですから。

しかし。「このザック可愛い!」「このカラー好き!」ってなって試しに背負ってみたものの「な〜んか違うんだよなぁ〜」となりがちじゃないですか?特に女性は。

そんなとき、どうします?

「背負い心地はあまり良くないけど……でも気に入ったから買っちゃおう!」となりませんか?

これ、危険なのでやめたほうがいいです。気持ちはすっごくわかるけど!

いざ山で使用したときに”肩が痛い””ものすごく背負いづらい””やけに疲れる”と不満が爆発し、登山そのものが不快で辛いものになってしまうかもしれません。

登山ザックは男女で共用できるの?

登山ザックは自分の体にあったものを選ばないと、とっても辛い思いをするはめになります。

なので登山ザックとは、山において一心同体と呼べるほど親密な関係を築かなくてはなりません。バディってやつですよ、ばでぃ。

ザックの快適度は登山そのものの快適度につながります。まずは自分の体にあったものを選ぶ、というのがザック購入の基本です。

しかし、一般的に販売されている登山ザックは基本的にはユニセックスで、これ、男性の体型を基準に作られています

男性でも女性でも使用できます、っていう”てい”だけど、実質男性よりの構造ってわけ。

なので女性が背負うと「な〜んか違うんだよなぁ〜」となりがちなんです。

実際に私も「このザック可愛い!」「このカラー好き!」と思って背負ってみるものの、な〜んか違うんだよなぁ〜となった経験がたくさんあります。

見た目が好みなザックほど、なぜかいつもしっくりこないんだよねぇ……。

そこで目を向けてほしいのが、女性向けに作られたレディースモデルのザックです!

登山ザック・レディースモデルの特徴

ずばり言います。ユニセックスモデルより断然背負い心地がいいです!女性の体にあわせた作りになってるから当たり前なんだけどね。

男女平等を謳う世の中だけど、やっぱり男と女って根本的に違うんです。なんだか悔しい気もするけど、たかがザック背負うのにここまで違いあるかってくらい体の構造が男女で違うんだよねぇ。

簡単に説明すると、一般的に男性は肩幅が広く背中が長くて、女性はその逆で肩幅が狭く背中が短い。

さらに女性は腰骨が張っていて、バストのふくらみもある。

このような男女の体の違いからレディースモデルは、

  • ショルダーベルトの幅(肩幅の違い)
  • ショルダーベルトの形状(胴回りの違い)
  • 背面長の違い(背中の長さの違い)
  • ウエストベルトの角度(骨盤の形状の違い)

などなど、ユニセックスモデルとはたくさんの違いがあります。重さもレディースモデルのほうが軽量のものが多いようです。

では、もうちょい細かく説明を。

ショルダーベルト

肩幅が狭い女性のためにショルダーベルト2つの幅は狭く設計されています。

ちなみに、両肩の中心(筋肉)にしっかり荷重できるショルダーベルトの位置が理想的。

ベルトそのものも幅が少し細く、腕を振ったときに擦れないように長さは短めのものが多くあります。

また、ユニセックスモデルは直線的なベルトなのに対して、レディースモデルはゆるやかにカーブしているのでバストラインにも干渉しません。

背面長

背面長とは首の骨から腰骨までの長さのこと。基本的に男性より女性のほうが背面長は短いです。

一般的に女性の背面長は38cm〜43cmあたりと言われてます。

メーカーによってはレディースモデルとは言わず単にXSからのサイズ展開をしている場合もあるので、その時は自分の背面長がどれくらいなのかしっかり測ってから購入を検討しましょう!

女性は背面長が短いって言うけど、自分に関してはどうも長い気がするんだよなぁ〜。胴長短足なもんで……。

ウエストベルト

女性の骨盤は男性よりも左右の幅が広くなっていてるので、腰骨が張りだしたような形状になっています。

なのでレディースモデルモデルはウエストベルトに角度がつけられていて、腰骨を優しく包み込む設計になっています。

……こんなに体の違いがあるって知ってしまったら、レディースモデル買いたくなるよね。

ユニセックスでも気にならないという女性もいるので必ずしもレディースザックを使え!ってことではないですよ!

フィーリング重視もありだと思います。てか、私だってホントは細かいこと気にしないで気に入ったの買いたい!

ただ、本腰いれて登山をはじめる場合や、ユニセックスのザックがしっくりこない場合はレディースモデル選んだほうが無難かと。特に小柄な女性はね!

登山歴10年以上の私が使用してきたザックを紹介します!

今までで使用してきた登山ザックは3つ。そのうち2つがレディースモデルです!

モンベル・ゼロポイント 20ℓくらい

たしか20ℓくらいだったような……。かなり前なのではっきり覚えてないです。登山を始めるにあたってモンベルにて購入した登山デビューザックです。

正直、はじめての登山ではどんなザック背負っても同じです。違いがわかんないからね。だって超初心者だもん。

なので、とりあえず安心のモンベル、ってことで購入。

モンベルは「迷ったらとりあえずモンベル!」と思っている安心・安定の国産アウトドアメーカーです。

登山初心者はモンベルで揃えれば間違いなし!その後も登山を続けるようだったらモンベルで買い揃えていくもよし、他にお気に入りのブランドを見つけて買い揃えるのもよしです。

ドイター フューチュラ 30 SL

続いて購入したのがドイターのフューチュラ30SL。ドイターのザックで”SL”とつくものはレディースモデルです。

主に日帰り登山で使用していますが、1泊2日の山小屋泊でも頑張ればいける。

お気に入りは、なんといっても背面がメッシュパネルになっているところ!

荷室から完全に離れたメッシュパネルは通気性抜群です。

このメッシュパネルと荷室の隙間、クソ暑い真夏の登山でかなり有効ですよ!

風通しはもちろん、私はこの隙間に凍らせたハイドレーションを入れます。こうすると背中めっちゃ冷たくて最高なんだよ〜。

時間が経過するともちろん溶けてぬるくなるけど、登山でクソ暑くてしんどいのって登り始めの1時間くらい。その時にキンキンに背中冷やしてくれるからとってもありがたい!

1.8Lのハイドレーションを使用していますが、水を満タンに入れて凍らすと膨らんで隙間に入らなくなります。なのでいつも気持ち少なめにいれてます。

下のポケットにはザックカバーがはいってます。

このようにザック本体とくっついているので、入れ忘れることはないし出し入れが楽チンでとてもいい!

だた一つネックなのが、背負い心地がな〜んかしっくりこないこと。ウエストベルトの位置が高くて腰骨の中心より上にきてしまう。なので長時間使用してると腰骨が痛くなってしまいます。

だからって腰骨に合わせると肩周りがあわなくなるしなぁ……。

おそらく、重い荷物をパッキングすることを予想して作られてないのだと思います。軽い荷物なら腰で重さを分散させることにそんなにシビアにならなくてもいいからね。

気になる箇所はあるものの、お気に入りポイントが多いので長年愛用しているザックです。

ドイター エアコンタクトライト 45+10SL

テント泊を見据えた新しいザックが欲しいぞ……と思って購入したのがこちら。またまたドイターのレディースモデル。エアコンタクトライト45+10SLです。

グレゴリーと迷ったんだけど、ずっと愛用してきたドイターをもう1つくらい使ってみたいな、と思ってこれにしました。

実際に山で使用してみてびっくり。背負い心地がとってもグー!めっちゃ体にフィットするんだよー!背面の厚手パッドが優しいのにしっかりしててとってもgood!

正直フューチュラの背面メッシュパネルが神すぎたので、しっかりした超肉厚の背面パッドはどうかな……と思っていたけれど、全然不快ではありませんでした。

熱もそんなにこもらないから、汗かいても嫌な感じはしません。

他にお気に入りなのはここ。ショルダーベルトの上下位置を調節できるところ。

5段階調節が可能です。何度も何度も試してる時がそりゃあ楽しくてね。笑

マジックテープになっていて、こんな感じで外して下に抜くと……

背面上部が外れます!

さらにチェストベルトの位置も調節できます。随所においてよりベストな位置を探れる構造になっているのがすばらしい!

使い方間違ってるかもしれないけど、ちょっと肩疲れてきたときとかにここ動かして疲れ分散させたりもしてます。

ちなみにエアコンタクトライトはザックカバーが付属するものの、本体とは切り離されてます。入れ忘れ注意です!

ドイターはドイツ生まれの老舗ザックメーカーです。各モデルとも妥協しないしっかりとした作りで、一般登山者からプロ登山家まで幅広く支持されています。

しっかりした作りなので他のザックにくらべて重いモデルが多いですが、それを感じさせない工夫が各モデルにみられ、コストパフォーマンスにも優れてますよ!

ドイターザック(レディース)はこちら→→→ドイターザック一覧

自分にあったザックを選ぼう!

私はドイターのレディースモデルを長年使用してきました。もちろんこれからも使用していきます。

ちなみに写真は岩手山の馬返しコース。七合目あたりだったかな。

でも他に試したいザックがたくさんあります、レディースモデルもユニセックスも。

「このモデルは微妙だよ」と言われても、自分で実際に背負って確認したいじゃん!

だからレディースモデルにとらわれず、ユニセックスモデルもこれからはガンガン使用してザック選びで遊んでいきたいと思ってます。

あともう一つ。ザックの選び方として、小柄な男性がレディースモデルを選ぶのもアリだと思います。要は、自分の体型にあったザックを選ぶことが重要なので。

ただ……女性はレディースモデルを1つは持っておくといいとは思います。持っておいて損はないですよ!

ではまた!