「登山はじめたいんだけど、どこに行けばいい?」とよく聞かれます。
そのとき、私はきまってこう答えます。
「秋田駒ヶ岳がいいよ!」
そう。秋田駒ヶ岳は登山デビューにもってこいのお山なのです!
ってことで先日、登山初心者(この日が登山デビュー!)の後輩と一緒に登ってきましたよ!
目次
2019年7月3日 秋田駒ヶ岳 新道コース(男女岳・男岳)ルート
登山初心者におすすめしているのが新道コースで男岳と男女岳に登るルートです。
新道コースは休憩ポイントが多く、男岳と男女岳の間に位置する阿弥陀池にも多くの休憩ポイントや小屋、トイレもあります。
しかし、そこは人気のある秋田駒ヶ岳。登山者が多い日はかなり賑やかに。この日も登山者が多く、お昼時の男岳山頂は休憩スペースがないほどの混雑ぶりでした。
秋田駒ヶ岳八合目 出発
快晴の八合目!右に見える山の中腹にある1本の線、あれがこれから登る新道コースです。
マイカー規制日だったので八合目まではバスできました。麓の『アルパこまくさ』駐車場に車を停めてバスに乗車。往復で1240円(片道620円)です(2019年7月現在)。
『アルパこまくさ』は秋田駒ヶ岳のビジターセンターであり、日帰り温泉もあるのでとても便利。
登山口にある”足洗い場”。(水場)
まずはここで水の補給したり、あらかじめ靴の汚れを洗って落としたりします。
下山した時は顔洗い場になる。笑
ここの水、癖がなくてとっても美味しいですよ!
そんなこんなで10時頃に八合目を出発。今日はゆっくりスタートです。
この時間からでも2つのピークに行けて、登山道も比較的緩やか。秋田駒ヶ岳の新道コースは初心者に優しいコースだとつくづく思う。親子登山にもおすすめ!
もう一つ嬉しいのが、ここ数年で新道コースの休憩ポイント(ベンチが設置されている)が増設されてます。しかも、どの休憩スペースも展望がすばらしいときたもんだ!
なんとありがたいことか……。
下手に近場の低山に行くよりも、秋田駒ヶ岳のようにしっかり整備された山にいくほうが初心者にとってリスクが少なく、楽しい登山デビューになると思う!
比較的穏やかな新道コースとは言ったものの、最初の30分はそれなりに登ります。
写真のように木の階段があったり、段差の高い石段があったりするので最初は頑張りましょう!
片倉岳展望台(赤土の広場)
八合目登山口から30分ほどで片倉岳展望台に到着。
別名”赤土の広場”とも呼ばれる片倉岳展望台はその少し手前から地質がガラっとかわって、名前のとおり”赤い土”が広がります。
写真は別の日に撮影したもので朝日に照らされてちょっと色わかりにくいけど、本当に土が赤いんです!粘度が少し高い土な気がします。
ここからの展望、なかなかいいですよ〜!田沢湖もバッチリ見えます!ベンチも設置されているのでゆっくり休めるし。
片倉岳展望台のほかにも、新道コースは登山道の脇にベンチが設置されている箇所がいくつかあります。
新道コースは最初の登りを頑張れば展望がひらけた道が続くので、ちょっとした休憩ポイントを設置してくれる気遣いがありがたいね〜。
阿弥陀池
片倉岳展望台から30分ほどで木道が現れれば、まもなく目の前に池が見えてきます。
阿弥陀池です。
阿弥陀池の手前に分岐があります。右は男岳へのルート。まっすぐは阿弥陀小屋や男女岳へのルートです。
先に男岳から登る予定なので、ここは右へ。
5分ほどで稜線に出ます。またまた分岐が。
右にいけば男岳、左にいけば馬の背経由の横岳へ。稜線の向こう側へ下れば有名なムーミン谷です。
「秋田駒ヶ岳といったらムーミン谷!」という人も多いと思います。山岳雑誌でもたまに掲載されてるしね。
だけど、ムーミン谷経由はプラス2時間以上のコースタイムをみなくてはならないのと、谷におりたり登ったりがけっこう大変。
なので、登山デビューにはちょっと不安。普段からスポーツしてて体力や足に自信があれば問題ないけれど、少しでも不安要素あれば登山に慣れてきた頃にいくのがいいかと思います。
分岐はお花も多く撮影ポイントでもあります。
ミヤマキンバイの群生。みなさんカメラを向けてました!
秋田駒ヶ岳・男岳
男岳山頂へは分岐から20分ほど。ごつごつした岩場ミックスの道をいきます。両手使って登る箇所もあるので「山登ってる〜!」って感じを味わえますよ!
ただし。それなりの断崖絶壁をいくので慎重に登りましょう。万が一落ちたりしたらけっこうひどいことになるからね、ここ。
そんな断崖に咲くお花たち。写真はミヤマダイコンソウ。さっきのお花と同じに見えますが、葉っぱの形が違う別のお花。
虫さんが美味しそうに蜜を吸ってますね〜。微笑ましい。
途中で振り返って阿弥陀池をパシャり。左奥には、山頂が雲で隠れている岩手山も見えます。
そして、男だけ山頂に到着!したけれど……
めっちゃ混んでるー。
ここ、山頂の少し手前なんだけど休んでる登山者が多くいます。山頂付近はもっと多くの登山者でごった返してるー……。
男岳は秋田駒ヶ岳最高峰ではないものの、展望がすばらしいのでとても人気です。しかも時期は花真っ盛りの7月。そりゃ混むよね〜!
我々はというと……山頂で記念撮影して早々に撤退しました。笑
阿弥陀池で休憩しようかと思ったけれど、登山デビューの後輩が「まだいける!」と元気だったのでこのまま男女岳へいくことに!
秋田駒ヶ岳・男女岳
阿弥陀池と男岳の分岐に戻り、対岸にある男女岳への登山道へと向かいます。
こちらは男岳とは違って最初石段、途中から木の階段になります。この木の階段、段差があわなくて登りにくいのが難点。
こちらも山頂までは20分ほどです。
登山道の脇にたくさんのお花が咲いてました。写真は可愛いチングルマ。
今日は行かないけれど、ムーミン谷のチングルマ群生は本当に絶景!体力に足に自信のある方はぜひ行ってほしい!
黙々と登ります。足にくる〜!
予定どおり20分ほどで山頂に到着!
秋田駒ヶ岳最高峰です!
登山開始から3時間ほどで2つのピークを踏むことができました!天気もよく、景色も最高!
秋田駒ヶ岳八合目 下山
男女岳から阿弥陀池に戻り、池のほとりのベンチでランチしてから下山しました。
阿弥陀池周辺も登山者で賑わっていましたよ〜!
下山は登りと同じ新道コースをいきます。このコース、個人的には登りより下りのほうが好きです。眼下に田沢湖を見ながら歩けるので、空中散歩してるみたいで好き。
日が傾いてきた頃の新道コースったら、そりゃあエモくて最高です!笑
そんなこんなで、1時間ほどで八合目に戻ってきました。登山デビューの後輩も大満足したようで、下山したばかりなのに「登りたい」と言っていました。笑
山を好きになってもらうための登山デビューには秋田駒ヶ岳を強くおすすめします!
それと、マイカー規制のある日は帰りのバス時間調べておかないと帰れなくなりますからね!
きちんと調べて、時間に合わせて八合目まで戻ってこれるように登山計画たてましょう!
ではまた!