山行レポート

【三ツ石山】紅葉登山の名所!奥産道コースで行く絶景紅葉登山!(2019/9/28)

岩手県の三ツ石山に登ってきました。

本州で一番早く紅葉すると言われている山の一つで、言わずと知れた大人気の山です。

去年の今頃も三ツ石山に登りに行きました。しかし、あまりの人の多さにビビって寸前で反対方向、岩手山への登山に変更。笑 過去に何度も登ってるし「もう三ツ石はいいかな」と思ったのもあるけどね。

【岩手山】網張コース 静かな稜線歩き&高度感抜群な鬼ヶ城!(2018/9/23)岩手県の名峰・岩手山に登ってきました。網張スキー場のリフトを乗り継いで、網張コースで最初は樹林帯の中を、途中は展望がひらけた稜線を歩きます。鬼ヶ城経由で山頂方面へ向かうも、網張リフト終了時間を考えて途中で引き返しました。...

しかし。やっぱりこの時期になると思い出してしまうんだよねぇ。三ツ石山特有の、あの綺麗すぎてやばい色づきを。

ってことで!今年はちゃんと登ってきましたよ!岩手県・三ツ石山に!

2019年9月28日 三ツ石山 奥産道コース ルート

奥産道コースはとても人気のあるコースなので、紅葉の見頃を迎えると毎年大混雑します。

それなのに……今年は地熱調査やらなんらやで工事が入っていて、奥産道登山口ゲート前の駐車スペースが激狭に。

早朝に行かないと1km手前の駐車スペース、さらに手前に路駐、なんてことに。この場合、舗装路をかなり歩くことになります。

ただでさえ最初の40分〜50分は舗装路を行くコースなので、駐車場遠いとかなりしんどいですぞ……。

奥産道登山口ゲート前の駐車場争奪戦

早朝5時すぎに奥産道登山口ゲートに到着。少し仮眠して、6時半すぎに登山スタートしました。

早くきたのは駐車スペースを確保するため。予想どおり、早朝5時すぎに到着してすべりこみセーフでした(土曜日です)。

駐車スペースが埋まったあとに来た車はUターンして引き換えざるを得ない状態に。かわいそうに……。

平日でも朝6時には満車になるとか。紅葉シーズンの駐車場争奪戦は避けられません。

仮眠後に外を見ると……車がびっしり。

奥に見える鉄塔みたいなのが、現在行われている地熱調査なんちゃら工事の現場。工事期間中は奥産道登山口ゲート前の駐車スペースは通常の半分以下になります。

奥参道登山口ゲート

ゲートにはたくさんの看板が。登山者は右側にある細いスペースを通って奥へと進みます。

ここね。

人がすれ違えないくらい細いところを通ります。やたら『バイク禁止』の看板があるけど、これじゃあ通れないね。

舗装路を行く

しばらくは舗装路を歩きます。

この道路は昔、網張温泉と松川温泉をつなぐ産業開発道路として工事が進められていたけれど、環境破壊の問題から工事は凍結されたとのこと。なので未開通のまま。

三ツ石山への登山口はその途中にあります。

「ただの道路でしょ!楽勝じゃん!」と思うことなかれ。地味に長いし、地味に上り坂だしでけっこう辛い。そして、下山してきて最後の舗装路はもっと辛い!

三ツ石山奥産道コースの山場といっても過言ではないよ。笑

途中、乳頭山と笊森が見えます。あちらの紅葉もいい感じっぽいですね〜!

舗装路途中にある水場。しかし、水は一滴も出ず。

地味に長い舗装路。まだまだ続きます。マムシが出るらしいので注意して!

早朝出発組とゆっくり出発組の狭間にうまく入り込めたようで、登山者はいるものの適度に距離を保ちながら自分のペースで歩けています。

こちらは水が出てました。ブラシがあるので、靴洗い場なのかな。

ブナもすっかり秋仕様。

景色を堪能しながら歩き続けること50分ほど。やっと奥産道コースの登山口に到着しました。(写真とるのわすれたー)

三ツ石山登山口から山のなかへ

登山口にある看板。三ツ石山山頂まではそう遠くなく、人気のあるコースなのもうなずけます。

さて、ここからいよいよちゃんとした登山道を行きますよ!

よく整備されている登山道。とはいっても、木の根が多いので転倒に注意です。

分岐

5分たらずで分岐にでます。右に行くと三ツ石山。左は滝ノ上温泉へ向かう登山道です。

滝ノ上温泉から行く乳頭山の道中に”モリアオガエル生息地”があるらしい……。いつか行ってみたいぞ。

今日は右へ。今の所、渋滞はしてません。混雑している感じもそんなになく快適に歩けてます。

ここからは岩がごろごろしはじめ、登山道って感じの道になります。

短時間で山頂までいける人気のコースですが、”楽チンコース”だと思うことなかれ!

急なところを行く箇所もあるし、それなりにシンドイくて息もあがります。人気コース、お手軽コースとて「登山」であることをお忘れなく……!

少し登ると視界が開けるビューポイントに出ます。

そして……山が紅葉してきてる!赤いぞ!

舗装路から見えてた乳頭山と笊森。その間にひょっこりしてるのは……秋田駒ヶ岳やー!

登りの途中で展望があるのはありがたいですよね〜。

登りが終わるとしばらくは平坦な登山道になります。森の中のてくてく歩きです。

快適な登山道ですが、この登山道、けっこうぬかるみがあります。

前日まで雨とか降ってたらかなりぬかるむので注意!ここ数日は晴れが続いてたので今日は大丈夫そう。

山頂方面の色づきよ!こりゃ期待できるかも!

秋の花、と言えばリンドウですね。

暖色な紅葉の景色にこの紫はとっても映えてきれい!

今日は大丈夫……と思っていたけど、やっぱりありました。ぬかるみさん。

ぐっちゃぐちゃして歩きにくいだけでなく、滑りやすいので転ばないように注意!

この水場を通過すれば三ツ石山荘はもうすぐです。水はちょろちょろ……と出てました。

三ツ石山荘に到着

右奥に見えるのが三ツ石山荘です。とってもきれいな山荘で人気のある小屋です。

もうね、人がわんさかいました。笑

写真撮りたかったけどカメラを向け辛く、諦めてスルーしました。一気に山頂を目指します!

奥に見えるは三ツ石山山頂!今いくぞー!

分岐を山頂方面へ

山荘のそばにある分岐から山頂方面へと向かいます。

奥産道、網張、松川温泉の3つのコースが合流する分岐なので、その側にある三ツ石山荘の賑わいは偶然でなく必然。

ただの劣化なのか、はたまた人の多さゆえの劣化なのか……。木道があちこちやられてました。

分岐から山頂までは40分程度。登りが続きます。

岩手山からの縦走路を一望

途中で振り返ると……岩手山がどーん!

さっきまでいた三ツ石山荘も見えますね!

山荘から伸びる道は岩手山方面へと続きます。去年、私が網張スキー場から三ツ石山に行こうとして寸前でやめたルートです。いつかリベンジしたい!

景色を見ながら山頂へと登り続けます。

以前登ったときはここから登りが渋滞してました。その渋滞につっこんでくるように下山してくる人がいて怖かったなぁ。

こんな石畳の箇所もあります。意外と疲れるのよ、ここ。

なので、何度も振り返って写真タイム。笑

岩手山かっこいいなー。

岩がゴロゴロしている箇所は浮石に注意です!岩が動かないことを確かめながら行きましょう!

急に姿を表す鮮やかさ

振り返りながら登っていると……景色に赤やオレンジが混ざってきたぞ!

あれれ!どんどん真っ赤になっていくぞ!

こここ、紅葉だーーー!これぞ三ツ石の伝統芸!笑

見事な紅葉の絨毯を見ることができるビュースポットが山頂手前から始まります。みんな足を止めて写真を取りはじめる人気ポイント。

ゆずりあい精神を存分に発揮しましょう!

ここから少し歩くと……

三ツ石山山頂に到着

じゃーーーん!ポコっとなってるところが三ツ石山山頂です!

てか、色がやばい!山が燃えてるぞーーー!!!

さすが三ツ石。鮮やかさハンパないって!

山頂に登れますが、今日はスルーしました。

その先の”個人的ビュースポット”へ向かいます。

右も左も鮮やかな紅葉の絨毯。ほんっと綺麗。

秋田駒ヶ岳もよりはっきり見えています。最高の景色じゃないか!

岩手山手前の絨毯。こちらも綺麗に染まってる!

裏岩手縦走路を一望

じゃーーーん!だだっぴろい稜線がずーーーっと続いています。

この景色が個人的にかなりツボ。だってこの広大さ、開放感、鮮やかさ、なにをとってもやばくない?

左から大深岳源太ヶ岳小畚岳……岩手八幡平・松川温泉郷から登るルートの稜線が丸見えです。裏岩手従走路の一部ですね。

ここの三角縦走もいつかやりたい!歩きたいルートばかりが増えていく。誰か私に休みと金をくれ。笑

ずーっと見ていたい景色。これが私の”個人的ビュースポット”です。”KBS”です。笑

登山道脇の岩に腰掛けて、コーヒー飲んだりお昼食べたりしながらゆっくり景色を堪能しました。

時間があるときはこの稜線をもっと進むことを激しくおすすめします!まじで見所満載だよ!

過去に歩いたときの写真がこちら↓↓↓

(2017.9.24 三ツ石山〜小畚岳へ(三ツ沼))

こんなに映える沼があったり、

(2017.9.24 三ツ石山〜小畚岳へ)

鮮やかな紅葉の稜線ハイクができたり、

(2017.9.24 小畚岳〜三ツ石山へ)

こんなに絶景を目の当たりにすることができます!アップダウンの少ない、まじで夢の稜線歩きですぞ!

今日はそんな稜線を”KBS”から目で堪能。贅沢な遊びじゃ!

美しい着物を纏ったような紅葉

どこを見てもこの色。ところどころにある笹の緑がアクセントになっていて、まるで上質な着物の生地みたい。

日本の山は秋に着物を纏うんだよ、って外国の人に教えたい。

遠くの乳頭山、秋田駒ヶ岳にも思いを馳せます。あっちも登山日和だろうな〜。

鮮やかで綺麗すぎて、何度も同じ写真とっちゃう。笑

他の山々はそんなに紅葉してないのに、なぜか三ツ石周辺だけ燃え盛っている。不思議だね〜!

景色を堪能して、たまに登山者とお話して交流して。そんなこんなで1時間以上その場に居座ってしまった。

邪魔になってたらごめんなさい……。

大満足!振り返った山頂は人で激混み!迷いなく下山開始!

10時半すぎに三ツ石山頂まで戻り、そのまま下山しました。途中、登ってくるたくさんの登山者とすれ違い、三ツ石山荘はテーマパークのように人の声があふれてました。笑

年々人気度が増してるように感じる三ツ石山。確かに、一度あの紅葉見たら忘れられないよねぇ!

奥産道登山口ゲートに下山

やはり最後の舗装路歩きが山場だった……。けっこうスネにきます。

駐車場に戻ると、警備員さんが無線でやりとりしながら交通整理をしてました。三ツ石山すげーな!

(駐車場を出る際は警備員さんの誘導に従って出発しましょう!)

何度来てもすばらしい色合いに感動してしまう三ツ石山。コースは急な箇所やしんどい箇所があるものの、全体的にみるとアップダウンは少なめ。コースタイムも長くなく、登山初心者でも絶景紅葉に出会うことができるおすすめの山です。

それゆえ、紅葉シーズンの登山は激混み確定。我先にと競争しながら、ときに譲り合いながら。そうやって登山者みんなで絶景を共有していきたいものです。

でも……地熱なんちゃらの工事、来年の紅葉時期には終わってるといいな。

ではまた!


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