山のいろんなこと

TJARについて

昔、NHKの番組を見て衝撃をうけた。とあるレースのドキュメンタリーだ。

日本海から太平洋までを自分の足だけで走破する。

しかも北アルプス・中央アルプス・南アルプスの名だたる名峰を超え、普通のロードも使えるのは自分の足のみ。

タイムリミットは8日間。この期間でゴールできなければリタイアとなる。

優勝者に与えられるのは名声と記録だけ。賞金はゼロで、むしろ、参加する権利を与えられた選手はエントリー費を払って出場しなければならない。

山岳レース、と言うらしい。

レースのことはよく知らなかった。でも登山をやっていたから、これがどのくらい過酷でものすごいことなのかは想像がついた。

とにかく衝撃を受けた私は録画した番組を何度も見て、この番組が書籍化したときは本屋でパラパラと立ち読みした。

でも、それだけだった。

何度も見るけど「私も出たい!」と思ったわけではないし、本だって購入しようか悩んで結局買わなかった。

そしてこれ以降、TJARに対する思いは徐々になくなっていった。2012年のことだった。

そして月日が流れ2018年。

TJAR2018の開催日を待ち焦がれ、過去の大会の様子を調べておさらいし、いざスタートしたら各選手をサイト上のGPSで追い、勝手に応援して勝手に感動して勝手に泣いてと大忙しの夏の8日間を過ごした。

どうやら私は「自分の足でただ前に進む」という行為に弱いみたいだ。

大会後に放送されたTJAR2018の番組も見たし、YouTubeにアップされてた関連動画も見た。そして……

本、買っちゃった。

望月さん、感動と後押しをありがとう。

大会に出るぞ!とは自分のレベルが低すぎてまだ言えないけど、いつか、TJARのコースを何日かけてでも走破してみたい。そんな野望が生まれつつある今日この頃です。

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