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【FISS】ドローン情報基盤システム(飛行情報共有機能)について!

7月末。ドローン業界がざわつきました。

事の発端は「無人航空機の飛行に関する許可・承認の審査要領」の改正。

この改正によって、『ドローン情報基盤システム(飛行情報共有機能)』の利用が一部義務化されました……!

以前より運用は開始していたシステムですが、義務化されたことで今回のざわつきの原因となりました。少なくとも私のツイッターのタイムラインは荒れに荒れていました。笑

『ドローン情報基盤システム(飛行情報共有機能)』とはいったい何者なんでしょう?

【FISS 】ドローン情報基盤システム(飛行情報共有機能)について

広くは飛行情報共有システムと呼ばれている『ドローン情報基盤システム(飛行情報共有機能)』。

簡単に言うと、

「ドローン飛ばす時は事前に教えあおうね!」

ってことです。

いつ、どこで、どんな風に飛ばすのかをシステムに入力して、自分の飛行が他の飛行予定とバッティングしないか安全確認しよう、という機能なのです。

これによって、国やドローンユーザーは簡単に飛行情報を共有できるってわけ。

しかし!全ての飛行において入力が義務化されたわけではありません!

対象となるのは、これから国土交通省のドローン飛行にかかる許可・承認を取得して飛行させる場合。

なので、許可承認が必要ない飛行に関しては入力の義務はないし、すでに包括申請で許可・承認取得済みの場合も対象外。次回の申請から対象となります。

航空法に触れない200g以下のドローンももちろん対象外。

200g以上のドローンでこれから飛行許可・承認するのであれば、まず入力しなくてはならないね……。

ざわつきの原因

一見「いいシステムじゃん!」と思いますよね。なんでざわつくの?って。

しかし。ざわつく原因は確かにあるんです。

面倒な作業が増えた

国土交通省からドローン飛行の許可・承認を取得して飛行させる場合、これまではこんな流れでした。

DIPSから許可・承認の申請を行う

許可・承認の取得

飛行

(包括申請の場合)3ヶ月に1回、飛行実績報告書の提出

今後は、この流れに作業が1つ加わります。

DIPSから許可・承認の申請を行う

許可・承認の取得

飛行情報共有システムへ入力、他の飛行計画の確認

飛行

(包括申請の場合)3ヶ月に1回、飛行実績報告書の提出
複数の機種を何度もフライトさせる場合などはかなり面倒な作業です。

飛行経路作成時の地図がやばい

地図が見づらい。範囲指定がやりづらい。

これ、噂には聞いていたんですけど、実際にやってみて「なにこれ!?」と声がでました。笑

飛行計画を入力する際、地図上で「ここで飛ばしますよ〜」と飛行範囲を指定するのですが、それが本当にやりづらい!

てか、マップが詳細なしの簡易的なものなのでどこが該当場所なのか判断しにくい!

ここやりやすい仕様だったら面倒と感じにくくなるのになぁ〜。

イレギュラーな飛行に対応しづらい

実際の飛行場所や飛行経路は現場にいかないとわからないこともあります。

入念にロケハンしても、当日の天候悪化等で飛行時間や経路を変更せざるを得ない場合もあります。

そんなとき、いちいち飛行情報共有システムへ入力し直すのってどうかと……。

電波ない場所でそうなったら入力できなくね?

まぁ、そういうことも見越して飛行計画立ててねってことなんだろうけど。

イレギュラーな撮影に対応しづらくなったのは残念だなぁと思います。

そしてもう1つ。多くの人が感じているであろうことを私が声を大にして言いますよ!

はっきり言うぞ。「ちょろまかせなくなった」

航空法は守って当然です。守らないのは法律違反です。

しかし。ドローン飛行の法律違反、該当者多いと思うんだよね。ただ許可承認取ればいい、ってもんじゃあないんだよドローン飛行ってのは。

無自覚に違反してるパターンも、知ってて「これくらい……」とちょろまかしてるパターン、正直どちらも多いと思う。

それでね。この現状がね。これからどんどん世に晒されていくと思うんだよね。

だって、飛行情報共有システムによって第三者チェックが簡単になったんだもん。

それはつまり、自身の飛行が第三者の目に触れる可能性が高くなったってこと

もし通報されて警察がきたら。

そのときなんらかの航空法違反をしていたら。

それがニュースにでもなったら。

ドローンの印象&ドローンを飛ばしている人への印象、だだ下がりじゃない?

ただでさえドローンの印象あまりよくないってのに……。

ドローン飛行には知識と技術、両方が必要不可欠

飛行情報共有システムは、飛行計画作成初心者でもわかりやすい仕様になってます。

自身の飛行計画を入力して登録する際、許可承認が必要な飛行だったり飛行禁止エリアにかぶっているようだったらこれ〇〇にひっかかるけど、大丈夫?って感じで教えてくれるんです!

「あ、コレはアレにひっかかるんだ」と学習しながら飛行計画たてれるのでとってもgood!

でもねぇ。知識のインプットとしては、これだけでは足りなすぎる。自身でも航空法をはじめとする各法律や条例、飛行ルールなどをしっかりと勉強する必要があります。

ただ……航空法などの法律関係って、独学で勉強しようとしてもなかなか覚えられないもの。

おすすめはドローンスクールの受講。常日頃からドローン飛行を行なっているスクールの先生の”生の声”ってのがとっても身になります!

私もとあるスクールに通ったのですが、私が今後やろうとしている飛行方法に合わせて教えてくれるのでかなりタメになりました。

今でもわからないことがあれば連絡して聞いています(忙しいのにいつも丁寧に対応してくれてホント助かってます)。

受講料が高いのだけがねぇ……。ひっかかるポイントなんだけどねぇ……。

ただねぇ。業務でドローンを飛行させる場合、マジでしっかりと知識を頭にいれておいたほうがいいです。

だって、仕事中に法律違反したとかシャレになんないもん。

知識のインプットは独学だけでなく、その道に詳しい第三者に教わることを強くおすすめします!

趣味でドローン飛ばしてる人も。お金に余裕があったらスクール通ってください。

余裕がなければ、頑張って自分で勉強してください!『ドローン検定』を受験するのも知識つくからおすすめですよ!ファイト!

ドローンの未来を明るくするためにも。みんなで力を合わせてルールを守っていきましょう!

ではまた!

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