2019年3月現在、空撮用ドローンに関する国家資格はありません。ということは、免許制度がないので誰でも飛ばせちゃうってことです。
しかーし!民間団体で行なっている試験やスクール受講で各種資格やライセンスを取得することができます。これ、とっておいて損はないんだぞ!
目次
ドローン飛行はけっこう大変
「ドローンを趣味で飛ばすだけだからそんなものいらん!」と思う方も多いでしょう。
しかーし。ドローン飛ばすのって、どこでもいいわけじゃないんです。機体の種類によっては航空法やその他法律、細かいルールなど探せば探すほどでてきて嫌になってきます。
ほんと、「どこで飛ばせばいいっちゅーねん!!!」と頭かきむしりたくなります。
他にもドローンの基本的な知識や操作方法、バッテリーの扱い方、トラブルシューティングなどなど……独学で学ぶにはかなりの勉強量が必要です。
なので検定などの認定試験や各種講習会、ドローンスクール等がおすすめなのです。
受験・受講することで嫌でも知識をインプットできるし、ドローンの基本から操作方法、各法律のことも勉強できて、「この人ドローン飛行に長けてる人ですよ」って肩書きももらえて、資格によっては国交省の飛行許可申請も取りやすくなります!一石何鳥かって話!
「自分で勉強したから大丈夫だし!」という方もきっといますね。気持ちはわかります。
でもその知識、証明できるものがあったほうが安心感ありませんか?
ドローンを仕事で使用していく予定があるなら、資格やライセンスは絶対に取っておくべきだと思います。
だって、「ドローン飛ばせまーす!めっちゃ上手でーす!」って言ってるだけの人に仕事依頼したくない、と思ってしまう……。
大きくわけて4つ!民間団体による認定資格
国土交通省航空局に認定されている管理団体や講習団体はたくさんあります。→航空局のホームページに掲載されてます。
たくさんの団体が認定されているので正直ピンキリです。なので、
- 自分がドローンでどんなことをしたいのか
- それについて学べる団体はどこか
- どこの団体の資格を取得したいか
これらを擦り合わせて、自分にあった団体の認定試験なり講習を受けることをおすすめします!
主要認定団体は大きくわけて以下の4つです。
JUIDA(一般社団法人日本UAS産業振興協議会)
ドローン関係の民間団体で一番古い団体です。JUIDAの認定スクールは全国に展開してます。
取得できる資格は主に「JUIDA操縦技能証明証」と「JUIDA安全運航管理者証明証」。受講コースによって同時取得も可能だし、どちから一方だけも可能。
このような受講コースの種類や取得できるライセンスはスクールによって違いがあるので、各スクールを比較して自分にあったところを選ぶのがグッド!
DPA(一般社団法人ドローン操縦士協会)
JUIDAと同じくらい有名な団体で、ここも全国にたくさんのスクールがあります。
ただ、取得できる資格に関しては制度設計中のものが多く、現在は「ドローン操縦士 回転翼3級」が取得可能な資格です。
現在、操縦士資格・インストラクター資格・整備士資格(設計中)など様々な資格を準備中らしいです。急速に発展しているドローン産業ならではの状況ですねぇ。
ここも、スクールによって内容に違いがあるので要チェック!
DJI(DJI JAPAN株式会社)
ドローンといったら中国のDJIでしょ!というくらい有名なドローンメーカー・DJIが独自で手がける認定資格です。
レベル分けされた認定資格を取得するためには「DJI CAMP」を受講する必要があります。
DJIのドローンをこよなく愛する人にはいいですねぇ。
ドローン検定(ドローン検定協会)
筆記試験による検定を行なっているドローン検定。4級から1級まであり、ドローンの基礎知識から難しい専門知識までを身につけることができます。
ドローン検定は実技ないんでしょー、と思ったそこのあなた!ありますよ!
全国に「ドローン教習所」というのを展開していて、ここで基礎技能講習や応用技能講習が実施されてます。
なんでも、自動車学校と共同で開発したカリキュラムらしい。車の免許とる感覚で資格とれるのかな?
さて、4つの民間団体を紹介しましたが……これだけじゃぁありゃあせん!
他には農業散布にドローンで関わる場合に必須な民間資格もあったりします。
このように、急速に発展しているドローン産業だからこそ、新しい資格の取得がどんどん可能になるかもしれません。
もしかしたら近い将来、車と同じく免許制度になるんじゃ……なんて個人的に思ってます。
資格取得で大切なのは「自分がドローンで何をしたいか」を明確にして、「じゃあどこの資格がいいのか」をしっかり見極めること。
ドローン産業はものすごいスピードで発展しているので、取り巻く環境もどんどん変わっていきます。
常に新鮮な情報をキャッチできるように、日頃からアンテナをはってなければなりませんねぇ!
認定資格だけじゃだめ!?ドローン操縦に必要なもの
冒頭で私、「空撮用ドローンに関する国家資格はありません。」って言いましたよね。ええ、言いましたとも。
しかーし!空撮以外の用途では国家資格が必要な場合もあります。
それは電波法がからむ場合です。ドローンの操縦には無線の通信を使用します。なので、電波法を遵守する必要があります!
ドローンの操縦で使用できる周波数帯は決まっているので、この周波数帯以外を使用する場合は免許が必要になるんですね〜。
たとえば
- アマチュア無線従事者免許+無線局開局の申請
- 各種特殊無線技士免許
どちらも海外で使用されている周波数帯を使用する際に必要となる国家資格です。
一般的な空撮を行う場合はあまり関係ありませんが、ドローンレースや業務使用する場合は必要となる場合があるのでお気をつけて!
とにかくリサーチ!自分にあった資格を取得しよう!
私の場合、まずはドローン検定から始めました。先日無事に3級を取得しまして、現在2級に向けて勉強中です。
※追記
ドローン検定2級、合格しました!
これからドローンを始める人も、独学でバンバン使っている人も、一度、どんな認定資格があるかチェックしてみては?
ではまた!