普段、けっこう本を読みます。
ジャンル問わずに読むけれど一番手にとってしまうのは……やっぱり山岳関係の本です。登山が好きなので。
そこで、今回は私が実際に読んで「これは山が好きな人におすすめしたいぞ!」と思った本を紹介していこうと思います!
目次
おすすめの山岳小説
名作揃いの山岳小説。実は、ガチの有名どころはまだ読んでなかったりします。山岳小説だと『孤高の人』とか『神々の領域』が超名作と呼ばれているけれど、未だ手をつけておらず……。
映画も超有名どころ(スターウォーズとかハリーポッターとか)は知らないのにマイナーな映画はやたら詳しかったりします。笑
そんな私が読んでおすすめしたいのが、これ。
『八月の六日間』 北村薫
日々の忙しさにバタバタしている山女子小説です。
単独行ならではの様子や人との出会いがとてもリアルに書かれています。
このリアルな部分に思わずニヤリとしてしまう人、けっこう多いと思うな〜。擬似登山をしているような気分になる文章で、小説というよりエッセイに近いかも。
山の話だけではなく日々の生活(仕事とかプライベートとか)での悩みや葛藤なども含めての”山がある生活”を書いているので、山での話が読みたい人には少し物足りないかも。
でもこれ、要はいつもの私たちだよね。「仕事だから山行けねー!」って騒いでるときの私たちとおんなじ。
だからこそ、この本読むと無性に山に行きたくなります。
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八月の六日間 (角川文庫)
『神奈備』 馳星周
すばらしい小説であり、悲しい小説でもある。それがこの『神奈備』です。御嶽山が舞台の山岳小説です。
御嶽山といえば2014年の噴火。『神奈備』は当時の災害とその被災者への思いを込めて書かれてます。
「神の棲む山、神奈備。本当に神なんているのだろうか?」神の存在を信じ、または疑いながらそれぞれの理由で荒れ狂う山に登る2人の男を中心としたお話。
はっきりいって読了感はいいものではないです。しかしこの小説、山への畏怖が山岳信仰の根底にあることを改めて考えさせらる一冊で、心に残るものがとても壮大で重い。
人間の思いとは裏腹に非情な自然の厳しさや、それと紙一重の美しさを書ききったすばらしい小説だと思います。
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神奈備 (集英社文庫)
『春を背負って』 笹本稜平
映画にもなったので知っている人も多いだろう小説がこれ。奥秩父の山小屋を舞台にした心温まる短編集です。(映画は立山が舞台だったけ?)
山岳小説、と聞けばやれ滑落だとか遭難だとか物騒なものを想像してしまいがちだけれど、この小説は……安心してください。めっちゃあったかいお話ですから!ほっかほかだよ、ホッカホカ!
山っていいな。山小屋っていいな。山に行きたいな。そうやってゆっくりと心の隙間に優しく入り込んでくる1冊です。
それにしても、映画公開時はまさか蒼井優が南キャンの山ちゃんと結婚するとは夢にも思わなかった……。笑 でも、空気感が似ている素敵なご夫婦だと思います!山ちゃんおめでとう!
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春を背負って (文春文庫)
『新装版 劒岳〈点の記〉』 新田次郎・作/山本甲士・文
超有名どころ読んでない!って言ったけど、これはしっかりと読んでました!
先に映画を見ていて、面白くて文章を読みたくなって図書館で借りました。それより前に確か原作も読んでたはず。けっこうどっぷりですな。
ときは明治時代。測量の空白地帯を埋めるべく国の威信をかけて劒岳に踏み込む測量チームのお話……というあらすじも有名ですね。
現代と違って装備も不十分なこの時代に、我先に劒岳の頂きをとらえようと挑む様はドキドキがとまらない!ページをめくる手もとまらない!たしか一気に読みきったはず。
測量官の柴崎も人間性がすばらしいけれど、案内役の長次郎さんが味があっていい。映画の香川照之もはまり役だったしね。
山に登る人は、一読しておくべき小説だと思います!
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新装版 劒岳 ―点の記 (文春文庫)
おすすめの山岳本(ノンフィクション)
次に、おすすめのノンフィクションを紹介します。
好きな登山家の著書を読むことが多いのだけど、その中でもこれおすすめ!と思う本がこれ。
『だからこそ、自分にフェアでなければならない。プロ登山家・竹内洋岳のルール』小林紀晴
日本人ではじめて8000m峰全14座登頂を成し遂げた登山家、竹内洋岳。彼を写真家である小林紀晴による密着取材で生まれた1冊です。
竹内さんはとにかくすごい。この一言に尽きます。
竹内さんの言葉はすごい。
登山家としての言葉であると同時に哲学者が発する言葉のようにも聞こえる。ものすごい奥が深いというか。なのにシンプルというか。
クレイジージャーニーにも出演していたけれど、このときの竹内さんも奥深かったもんなぁ。
そして何よりブレない。その姿がめっちゃかっこいい。そうであるためにも自分にフェアでなければならないんだろうなぁ。
彼のものの考え方は本当にすばらしいです。まじでおすすめですこの本!私はいつも枕元においてます!
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だからこそ、自分にフェアでなければならない。 プロ登山家・竹内洋岳のルール (幻冬舎文庫)
『山と山小屋』小林百合子=文/野川かさね=写真
素敵な文章と素敵な写真がマッチしたエモい本がこれ。かなり好きですこの本!
野川かさねさんのしっとりとした写真がものすごく素敵。文章も優しくて、読みながら一緒に山小屋でのひとときを過ごしているような気分になる。
山に登っているときに、ふと笑みがこぼれたり、瞬間が沁みてきてジーンとなることがあるのだけど、それらと同じことがこの本を読んで起こったからびっくり。
手元に置いておきたい1冊。かなりおすすめです!
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山と山小屋
『日本百名山ベストプランBOOK』
ノンフィクション……ではなくガイド本ですがおすすめです。今まで読んできたガイド本の中でもダントツで読みやすい!
タイプ別にしたりちょっとした小ネタがあったりと、登山初心者でも楽しく読める内容となってます!(逆に登山上級者には物足りないと思われる)
百名山に登りたいけどどこがいいかわからない。あの山に行きたいけど情報がうまくまとまらない。そんな人はぜひページめくってみて!
日本百名山ベストプランBOOK (諸ガイド)
私のおすすめ山岳小説&山岳本を紹介してきましたが、実は、現在読んでいる途中の本にも”おすすめ予備軍”がいます。
これから読みたい本の候補の中にも”おすすめ予備軍”になるであろう”おすすめ予備軍の予備軍”があります!笑
なので、またおすすめ本が溜まったら第2弾やりたいと思いまーす!
ではまた!